貸与PC vs BYOD


案件によって、次のパターンがある。

  • 業務で使用するPCが貸与される
  • BYOD(いわゆる私物業務利用)

業務で使用するPCが貸与される

セキュリティに厳しい企業の案件は「貸与以外の選択肢はない」と思っていい。その割に、ログインすると汚いデスクトップが広がるようなPCは名ばかりセキュリティ。前任者の負の遺産でしかないデスクトップを渡された時点で諦めが必要。

後、SESや派遣だけの企業は、まず顧客からの貸与を選ぼうとする。会社名に”ソフトウェア開発”関連の言葉と入っていても、元手をかけずに利益を得ることしか考えていないので、顧客が選択肢を与えたとしても、貸与を選ぶ。営業が(入社時期にかかわらず)管理職になるような企業は大体そんな感じ。

開発スピードはPCの性能によるところが大きいので、「貸与されたPCが低性能でした」というパターンが最悪。顧客次第では、開発環境に高性能マシンを用意してくれるところもあるので、当たり外れが大きい。

BYOD

私物と言えど、セキュリティを徹底するというのは大前提なので、セキュリティ知識がないなら、止めておいた方がいい。
インシデントまっしぐら。

ある程度、ネットワークインフラでガードを固めた上で、業務終了時に情報を丸っと初期化できるような運用にしておくのがよい。細かく入り込んだ業務情報をすべて取り除くのは困難だし、時間の無駄。それに時間をかけるなら、初期化あるのみ。

…となると、最低PCは2台必要ということ。
1台は開発専用で、もう1台は自分の業務または私的利用するもの。
狙った用途で性能が出せるようにしておいた方がいい。
減価償却も考えた場合は特に。BTOや自作が最強。

職人は道具を選ぶ。ソフトウェア開発者も同じ。

気付けばCPUは8コア、メモリは64GBが最低ラインになっているけど、気にしたら負け。

20年以上、ノート以外はメーカー品を買わなくなった。
Macを使った案件も目立つので、本当はMacが1台あるとよいかも。
macOSはBSD系UNIXの派生なので、WindowsでWSLを使うよりは遊びやすいはず。

ただし、Dockerが絡んだ場合はWindowsをお勧め。
Mac信者は何でもMacになるようだけど、カーネルレベルではUNIXとLinuxは異なるもの。
DockerはあくまでLinuxの技術。シェルが似てるからって、何でも動くと思ったら大間違い。